MissLemon2006-02-16

すっかり海外邦訳ミステリー物に偏ってマンネリ化してたんだけど、全然違う面白い本に出会った。

金の芽 インド紅茶紀行 (集英社文庫)

金の芽 インド紅茶紀行 (集英社文庫)

少し前に久々に藤沢のディンブラに行って席待ちしてる時に。
インドの紅茶の産地アッサムとダージリンへの旅行記、ということで美しい茶園、マハラジャみたいな世界、ちょっと退屈かも・・・なんて予想はほんの10数ページで裏切られる。例えばアッサムは「テロがひどく、金持ちも外国人も見境いなく殺されている」。
普通に出てくるカーストの高低、テロが怖くて自分の茶園を訪問することもできないオーナー、テロリスト化してしまう人を一言で「悪」と片付けられない作者の目、、、いろんな矛盾を考えながら、なんだかクラクション鳴らしまくってるタクシーに一緒に乗ってる気分になりました。
私はインド人と話す機会があると必ずインド映画、っていうかラジニカーントが好きなんだって話をしてしまうのですが、今回もバンコク行きの飛行機の隣にインド人のおじさん。ラジニはタミル語のタミル映画で、ヒンディー語のヒンディー映画の方が一般的だとか。そのおじさんによるとインドではほぼ州(20くらいだったか??数百とかいう話も聞いたことがある)ごとに言葉が違ってて、使う文字も違うんだと。つまり会話できないので、英語とヒンディー語がだいたい共通語とのこと。(・・・これはあくまでも学校行ける人のことではないかと思う)
でそのおじさん、東京での仕事の帰りだったのですが、訪問先の日本の会社ではほとんど英語を話す人がいなかった。「君の英語の方がまだマシ」だというので、日本では、英語の授業でも先生が日本語で説明するよって教えたら大笑いしてましたよ。確かにこれは少し変か。
ラジニ映画で私の一番のお気に入りは
アルナーチャラム~踊るスーパースター~ [DVD]

アルナーチャラム~踊るスーパースター~ [DVD]


映像も音楽もはまっちゃうんですよねー。そういえば前出の本でこの映画の中の疑問のひとつが解決したのです。映画の中で歌遊びみたいな場面があるのですが、「赤いパーンの実」というのが出てきます。パンがなぜ赤いのだろうと思ってたら、本の中に出てきました。
インドはとっても行ってみたい国だけど、本を読むと、やっぱり私にはムリだなーっと。
写真はシンガポールのインド人街で。